夏草や兵どもが夢の跡 ☆ 鴻之舞鉱山を訪ねて [廃墟]
かつて日本一の金の産出量を誇った「鴻之舞鉱山」を、紋別にほど近い山奥に訪ねて参りました。
ピーク時には1万人以上の人々がここに暮らしていたとのこと。
1973年の閉山から既に40年近くが経過し、殆どのものが自然に回帰していましたが、
それでも鬱蒼と茂る夏草の中に、往時を偲ばせる風景が垣間見えました。
一攫千金を夢見てこの街にやってきた人々の、まさに”兵どもが夢の跡”といった光景でした。
鴻之舞に近づくと山の中に巨大な煙突が... 分け入る道は見当たらず、また”熊出没注意”の看板が至る所にあり結局辿り着けませんでした。 多分精錬所の跡だと思われます。
いつか撮ってみたい...
集合住宅の跡でしょうか。
夏草に侵食されつつあります。
鉱石を運んだトロッコ軌道跡らしい。
鴻之舞と紋別の間にはやがて鴻紋軌道という鉄道が敷かれたのですが、昔々ダークダックスが
歌いヒットした「銀色の道」はそれをイメージして創られたそうな。 年がばれるけどとても良い唄でした^^
川の向こうに街があったようですが立ち入り禁止。
木造家屋はもう残っていないとは思いますが、訪ねてみたい...
地面に半ば埋もれた柱の様な... 昭和15年 という文字が読めます。
道道をしばらく進むと突然朽ちた鉄橋が現れました。
鉄道にしては華奢な作りなので、トロッコ軌道の跡だろうか...
これは多分、鉄橋の取り除かれた鉄道の跡なのでしょう。
コンクリートの朽ちた雰囲気に惹かれ、沢山撮りましたです^^ いずれ自然に帰るのでしょうね。
ここに掲載するのがはばかられるのですが、何があるのか見たくて立ち入り禁止を潜り抜けた先で
見つけました。 帰ってから調べたところ、鉱山にはつきものの”沈殿池”でした。
一見美しい風景に見えますが、有害な排出物を沈殿させて浄化するための施設らしい。
閉山後も環境破壊を引き起こさないように管理されているようです。 魚は住めないでしょうね...
毒々しくも美しい。
草むらにぽつんと蔵の様な建物がありました。住友のマークがついています。鉱山長の邸宅跡だろうか?
これは何を目的とした建物か不明でした。
地下道の入り口か?
大半の建物は既に壊され整地化が進んでいるようでしたが、随所に”立ち入り禁止”の看板とともに
”熊出没注意”の看板があり、奥に分け入る勇気がありませんでした。
Google-Earthで見ると、謎の建物がまだまだありそうで、ひどく冒険心を掻き立てられます。
北海道にはそんな炭坑跡、鉱山跡が沢山あるので、冒険はまだまだ続きます(笑)
ついにいらっしゃったのですね!
私も、是非行きたい。
でも、熊も藪も怖いです。
鉄橋跡に打ちのめされました。
by 都 (2010-09-12 00:33)
ラストの写真で儚さが倍増です。
by adelie (2010-09-12 02:19)
すごい攻めですね!!
ミットンは小心なのでとても真似できませんm(_ _)m
綺麗な写真なんですけど、身の毛がよだちました☆
by mitton (2010-09-12 07:57)
毒のあるものは美しいですね。
廃墟の写真を見るとドキドキしてきます。
by Takashi (2010-09-12 09:17)
かつて栄華を誇っていたものの末というのは興味があります。
雰囲気が伝わってきますね~
でも一人だとちょっと怖いのでなかなか踏み出せません^^;
いつ行ったのでしょう?
5日の夕方に遠軽を通ってるのでもしかしてニアミスかと思ってました。
by AG (2010-09-12 09:47)
写真と関係ない事で申し訳ありません<(_ _)>
ところで今度の土曜の予定はどんな感じなのでしょう?
imaiさんも良く知ってる方で恐らく一度は会ってみたいと思われる有名な方がこちらに来られます。
まだ詳細は決まってませんが夕方から軽く飲む予定になっています。
もし不都合でなければ私の所に連絡先を鍵コメでもしていただければこちらから連絡致します。
by AG (2010-09-12 09:49)
サイコロのような立方体の建物が何なのか気になります
入る勇気はないですが^^;
by ちょっとピンぼけ (2010-09-12 10:10)
さすが冒険家、なかなか撮れない写真満載でドキドキします・・・
それぞれのシーンでのアングルがとても迫力を感じます・・・。
by k-meg (2010-09-12 10:59)
遺跡・・・みたいな感じですよね。普段はあまり人が行かないところだと思うのですが、身の危険は?? 大丈夫なのでしょうか?
熊出没注意とかも、かなり危険だと思うのですが・・・。
それでも、興味は津々 @@; 冒険心はくすぐられますね。
各建物も中はどうなっているんだろう。あの煙突のあたりは??? でもでも、くれぐれも安全には注意してくださいね。 ^^;
知ってますよ、銀色の道(笑)
by moz (2010-09-12 15:27)
私が男性なら行ってみたい場所です。
どのお写真も見入ってしまいました。
ラストの写真でグッと来ました。
写真の配列にもniceです。
熊出没に遭遇されなくて良かったですね。
冬は雪深くて撮影は大変なのでしょうね。
by Crayon (2010-09-12 15:51)
ご訪問&niceありがとうございました♪
緑の色の深さと、コンクリートなどの無機質な冷たさが
堪らないですね^^
小心者の私は、なかなかこんな場所に立ち寄れないですが
冒険心がかき立てられ、観てみたい!って気持ちにもなります
でも踏み出せないのは、やっぱり小心者ですね^^;
by S_S (2010-09-12 17:40)
なんだか凄い!!
心だけタイムスリップしてきました☆
最後の写真もいいですね~
蝶ってやはり暗示的な存在ですね。
by nekononeonkan (2010-09-12 18:14)
あっしも ラストの蝶がキマッてるな!と思いやした\(◎o◎)/
by ぼんぼちぼちぼち (2010-09-12 18:47)
朽ち行く人工建造物を侵食して育つ植物。
人間の造るもののもろさ、自然の強さを感じますね。
by かずα (2010-09-12 21:46)
★都さん、ありがとうございます。
今度よろしければお連れしますよ。
男二人いればもっと奥に進軍できるような気がします^^
熊よけの鈴も必須だと思いました。
by tromboneimai (2010-09-12 23:39)
★adelieさん、ありがとうございます。
最近、炭坑跡などの廃墟に興味津津です。
ネットで調べると道内には沢山あるようで^^
by tromboneimai (2010-09-12 23:41)
★mittonさん、ありがとうございます。
40年の歳月は全てのものを飲みこんで行ってしまいますね。
コンクリートの朽ちた風合いは、とても迫力がありましたよ^^
by tromboneimai (2010-09-12 23:44)
★takashiさん、ありがとうございます。
最近廃墟に傾倒しています。とても惹きつけられるものがありますね。
沈殿池、有毒物質が含まれている独特な色合いをしていました...
by tromboneimai (2010-09-12 23:48)
5枚目の迫力がとにかく凄いです★
カッコいい。
by Extra-Low (2010-09-12 23:49)
★AGさん、ありがとうございます。
ここへは8/13に出向きました。この日能取湖に泊まったんです。
紋別へ仕事でよく行く会社の男が、「山奥に凄い廃墟がある」というので、
一度行ってみたかったのです。丸瀬布で自動車道をおりて、道道を
暫く走ると現れますよ。 行ってみると話に聴き想像していたイメージ
とはだいぶ異なり、集落自体は殆ど無くなってしまっていました。
人には全く出会いませんでしたね^^;
後でそちらお邪魔します。
by tromboneimai (2010-09-12 23:59)
★ちょっとピンぼけさん、ありがとうございます。
サイコロの形をした建物、窓もなくちょっと異様な雰囲気でした。
最近こんな場所をちょくちょく探して訪ねています^^
本当はもっと山に分け入っていくと色々な物を見つけられるのでしょうが、
僕も勇気がありません^^;
by tromboneimai (2010-09-13 00:04)
★k-megさん、ありがとうございます。
とても臆病な冒険家ですよ(笑)
熊出没注意の立て看板は道内いたるところにありますが、
ダメですね、足がすくみます。僕より熊の方が臆病なはずですが
出会いがしらは危険です^^;
by tromboneimai (2010-09-13 00:13)
★mozさん、ありがとうございます。
長年人の立ち入っていない廃墟が道内には結構あるようですが、
熊の生活圏になっていると思われ、熊よけの鈴を持っていても
ちょっと心配ですねーー; でも鹿にはしょっちゅう出会いますが
熊にはまだ遇ったことがありません。
銀色の道、懐かしい曲です。作曲者の宮川泰さんがお父さんの仕事の
関係でこの鴻之舞に暫く住んでいとのことで、その思い出を曲に
したそうです。
by tromboneimai (2010-09-13 00:24)
★Crayonさん、ありがとうございます。
写真の配列は、いつも殆ど時系列なのです。
今回は「そろそろこの廃墟を引き上げよう」、と思った矢先に
死にかかったアゲハ蝶に出会い、なにか後ろ髪を引かれる思いでした。
いつか熊に出会いそうです^^; その時撮れるかなぁ。
by tromboneimai (2010-09-13 00:31)
銀色の道を聴きながらのお写真、ワクワクしました^^
やっぱりカメラマンたるもの、アグレッシブに突入する気持ち大切ですね!
by ヤングコーン (2010-09-13 00:37)
★S_Sさん、コメント頂きありがとうございます。
SSのSはきっと支笏湖のSなのですね^^
またお邪魔させていただきます。
最近は廃墟マニアってほどではないですが、炭坑跡とかに
興味が湧き、時々出向いています。
人々が去り風化していく風景に妙に惹かれます。
by tromboneimai (2010-09-13 00:39)
★nekononeonkanさん、ありがとうございます。
あれ?お名前と写真が変わった様な。
去り際に、アゲハ蝶を見つけ撮らせてもらいました。
何か痛ましさを感じつつ、この廃墟を後にすることになりました...
by tromboneimai (2010-09-13 00:44)
★ぼんぼちぼちぼちさん、ありがとうございます。
誰も訪ねてこない廃墟を、
「立ち去らないで」といわれているような気になりましたよ。
by tromboneimai (2010-09-13 00:47)
★かずαさん、ありがとうございます。
コンクリートの建造物は意外と自然の侵食にも強そう。
朽ちた橋梁を撮りながら、
あと1000年後にここに立つ人がいたら、一体どんな思いで
眺めるのかなぁなんて考えていました。
by tromboneimai (2010-09-13 00:52)
★Extra-Lowさん、ありがとうございます。
この場所にはこういった建造物が点在しています。
朽ちゆく姿はとても迫力がありますよね^^
by tromboneimai (2010-09-13 00:55)
★ヤングコーンさん、ありがとうございます。
おお、聴いていただけましたか^^
作曲者の宮川泰さんって、宇宙戦艦ヤマトのテーマも作った方。
今は廃墟となったこの街をイメージして作曲したことを後で知り、
ちょっと感慨深かったです。
by tromboneimai (2010-09-13 00:59)
惹かれる被写体ばかりですね~
クマ出没はビビリますね^^
by hrd (2010-09-13 10:55)
この歌知ってますよ、母がダークが好きで、よく唄っていました。
花と小父さんって歌も好きだったな。
2枚目の写真が 好きです。 とっても雰囲気があって
色もいいですね(^-^)V
by aya (2010-09-13 20:50)
hrdさん、ありがとうございます。
北海道、熊出没注意の看板はどこにでもあるのですが、
このような廃墟で見かけるとビビりますね(笑)
by tromboneimai (2010-09-14 04:52)
ayaさん、ありがとうございます。
おお、御存知でしたか^^
・・・お母さん経由ですね^^;
子供のころ聴いて印象に残っていた曲が、この北のはずれの廃墟を
イメージしたものだと知り、ちょっと感動でした。
二枚目気に入っていただき嬉しいです。
by tromboneimai (2010-09-14 05:05)
いろいろな歴史の重みや人の想いのようなものがつまっている場所ですね。
私もこのような場所にはとても興味があります。
立ち入り禁止・・・よけい進みたくなってしまいます。
なので記事に出来ない写真も実は多々・・・^^;
朽ちたコンクリと活き活きした植物はどうしてこんなに美しいハーモニーを奏でるのでしょうねぇ♪
by まぐろとわさび (2010-09-14 12:29)
imarinさん、ありがとうございます。
この場所、写真を撮らない僕の会社の男に勧められて行ってきました。
彼の話では、もう丸ごと廃墟の街が残っているイメージが頭の中で膨らんでいたので、
それとは少し違っていましたが、かなり広範囲にわたり
廃ムードが点在しています。
北海道の炭坑近辺をグーグルアースで探訪すると、地図上は道のない
場所に、明らかに何かが見えます。まだまだ行かないといけない所が
沢山あって訪ねきれないかも知れません(笑)
そんな場所はみんな立ち入り禁止、熊出没注意!
by tromboneimai (2010-09-14 22:53)
きますねぇ~
この雰囲気、たまりませんです。
緑の生い茂った中の廃墟!!
それにサビ具合・・・(笑
熊出没はちょっと危険なニオイが漂っています。。。
by e_chan (2010-09-15 00:01)
うーん、何とも灌漑深いものが・・・
歴史の重みを感じます。
銀色の道って、子供の頃聞いた事があります。
そういう意味だったとは存じませんでした。(^^;
by 桜貝の想い出 (2010-09-15 00:49)
e_chanさん、ありがとうございます。
廃墟に錆び、とても萌えますよねぇ~
熊に突然であったら、フラッシュ攻撃かとも思いますが、
余計危ないのかなぁ。
by tromboneimai (2010-09-15 20:31)
桜貝の思い出さん、ありがとうございます。
>子供のころ聞いた事がある というのは桜貝さんは
きっと懐メロの番組でしょう^^
僕はしっかり現役だったような^^;
by tromboneimai (2010-09-15 20:35)
廃墟に取り憑かれたようですね。
どれも寂しくも美しい写真です。
「銀の道」はどこかで聴いたことがあります。
良い曲ですね。
「夜明けは近い」と曲の最後で歌うにも関わらず、
実際は「日暮れ」を思わせる光景が、
時代の推移を感じさせます。
「沈殿池」も美しくまた禍々しいです。
by 岩崎ナギ (2010-09-17 07:31)
ナギさん、ありがとうございます。
何十年か前まではその場所に何千人もの人々が暮らしていた、
でも今は人々が去り、朽ちて夏草にすっかり覆われている風景は
とても惹きつけられるものがあります。
ナギさんのお歳だと「銀色の道」あまり耳慣れていないかもしれない
でしょうが、随分ヒットしたので子供ながら唄っていました。
これを作曲した宮川泰さんが、子供のころ父親の仕事の関係で
この地に短期間暮らしていたそうです。
金山の人口が増え紋別と鴻之舞の間に鉄道ができた頃の記憶を
曲にしたそうです。実際に訪ねてみると感慨深いものがありました。
by tromboneimai (2010-09-17 23:37)
昔、北海道ツーリングの時にちょこっとだけ立ち寄った事があります。
鬱そうっとした何とも言えない雰囲気でした。天気が悪かったせいもあって
何となく重い空気を感じて鳥肌が立った事だけは覚えています。
それにしても、冒険家ですね!北海道の山は内地の山とは雰囲気が全然違いますね。なんか、怖いです。
by 8825 (2010-09-18 11:31)
うう、8825さん、ご無沙汰です!
PHの方はすっかり干上がってしまいました(笑)
いつもAGさんのところではお見かけしていながらお邪魔もせず御免なさい。
先日は北海道にいらっしゃっていたのですね。
何と今日これからAGさんとはじめてお会いします。
長いことブログで会話してきたんで初対面の感じはしませんが(笑)
なんとAGさんと合流後、来日中で来道中のRENEさんと千歳で
これまたお初にお目にかかる予定なんです。ということでちょっと緊張気味です^^
8825さんも北海道本当に隅々までご存知ですよね。僕は長く住んでいますが
意外と行ったことが無いところばかりで、カメラを始めたお陰で最近
色々なところにやっと出向くようになりました。
今日はこれから、AGさんと一緒に栗山にある室蘭線の廃トンネルに
行ってきます^^ そちらにもお邪魔させていただきますね!!
by tromboneimai (2010-09-18 11:59)
こんにちは、ご来訪並びに nice ありがとうございます。
このような廃墟は、なぜか惹かれます(^_^)
往時の生活がどのようなモノであったか想像するだけでわくわくしてきます。
by たいせい (2010-09-18 14:53)
たいせいさん、ありがとうございます。
ここのところ廃墟づいていて、昨日は廃トンネルを撮影してきました。
そうですね、時代に取り残されたような感があり廃墟にはとても惹かれます。
by tromboneimai (2010-09-19 13:04)